名場面
(中有略)
「おれ、お前みたいなやつ、大っ嫌い・・・・・」 清秀は溜息をついた。
「おれ、そういうの、やなんだよ。人よりも不幸なこと探してさ、ぜーんぶそれのせいにして居直って、のうのうとしてるのって」
「ばかみてえ。ねえちゃん、単に人より不幸なのを自慢してるだけじゃねえの。べつに不幸じゃなくても、無理やり不幸にするんだよな、そういうやつって」
「辛いことがあると偉いのか? 辛いことがあって、辛抱してると偉いのか? おれなら辛くないようにするけどな」
「ねえちゃん、いま、自分を無理やり不幸にしただろ? 」
「本当に苦しかったらさ、人間ってのはそこから抜け出すために必死になるんだよ。それをする気になれないってことはさ、ねえちゃん、実は抜け出したいと思うほど苦しくなかったんだよ」
「・・・でも」
「言葉が分んないって、それって死ぬ気になってがんばってもどうにもなんないこと? 」
「・・・それは・・・」
「だったら、話は簡単だろ。ねえちゃん、死ぬ気になるほど辛くなかったんだよ。気持ちよく不幸に浸ってるやつに、
同情するやつなんかいないよ。だってみんな自分が生きるのに一生懸命なんだから。自分だって辛いのに、
横から同情してくれ、なんて言ってくるやつがいたら。嫌になるよ。--当たり前だろ? 」
ーーそれで、なのだろうか。それで誰もかれも、鈴に辛くあたったのだろうか。
-----清秀弟弟你真是個好孩子啊(淚)(其實看到一半真的是很想打昏鈴......= =")
「どうしてあんたたち麒麟は、その哀れみが他のげじょや下官ーーまっとうに正直に生きている人たちへの侮辱だということが分らないの?」(中略)
「祥瓊はその責任に気づかなかった。その責任を果たさなかった。
野良仕事は辛い、掃除は辛い、嫌だ嫌だって駄々をこねて逃げ出す人間を許すことはね、
そういう仕事をきちんと果たしている人に対する侮辱なの。同じように朝から晩まで働いて、盗みも逃げ出しもしなかった人と同じように扱ったら、まっとうな人たちの誠意はどこへ行けばいいの?」
「そういう生き物だっていうのは分るけど、哀れむ相手を間違えないようにね。
あんまりばかな情けを垂れ流していると、墓大夫にしてやるから。
葬式にはうってつけの人材よね。横で麒麟が一緒に泣いてくれれば、そりゃ、ちょっとは遺族だってなぐさめられるでしょうよ。」
------珠...珠晶女王請對供麒溫柔一點嘛(汗)雖然你說的也沒錯啦.....XDD
楽俊、と呟く陽子を祥瓊は振り返った。
「いい人だったの。あの人の友達なんだから、きっと景王もいい人だと思うわ」
「・・・私だ」
鈴も祥瓊も、え、と小さく声を上げ、足を止めて陽子を見返した。
「ーーなにが ? 」
「だから、その景王は私のことだと言っている」
鈴も祥瓊も揃ってぽかんと口を開けた。
「こういうことを言うとお笑いに聞こえるのは分かってるけど、そういう話を聞いて黙っておくのはどうかという気がするんで、言っておく」
陽子はいかにも気まずそうで、それでいっそう、鈴も祥瓊もなかなかその言葉が呑みこめない。
「・・・景王 ? 赤子 ? 」
「うん。官がそういうふうに字をつけた。ご覧のとおりの髪だから」
驚愕はゆるゆるとやってくる。
------這段還滿有趣的(笑)
そうか、と頷きながら、陽子は視線を閑地に戻す。見守っているのは、実をいえば敵軍ではない。
じりじりと陽が中天を越えていく。待ちかねたものを蒼穹に見つけて、陽子はふいに目を見開いた。
「・・・来た」
歩哨の人々は愕然と空を仰いでいた。
歩哨に舞い降りてくるものがある。空行師でもなければ、妖魔でも騎獣でもなく、もちろん人でもない。
獣であることは確かであった。鹿に似た体躯と雌黄の毛並み、金の鬣(たてがみ)の意味が分からぬ者はこの国にいない。
府第(やくしょ)で、廟で社で。あらゆる場所のどこかに、ひっそりと描かれた姿を必ず見たことがある。
「・・・麒麟」
呆然と声を上げる人々を掻き分け、陽子は走る。委細構わず、声を上げた。
「ーー景麒 ! 」
-------啊啊啊景麒你果然是觀賞用的?一出場大家都看傻了XD
「ーー迅雷」
呼ばれて迅雷は思わずさらに一歩を退(さが)る。周囲の兵士がどよめいて、やはり後退(あとじさ)るふうを見せた。
「誰の許しを得て、拓峰に来たか」
「ーー私は」
「どこの王の宣下(せんげ)あってのことだ」
(略)ーー小娘だと思っていた。先王と同様の凡庸な王だと。だが、迅雷を萎縮させるほどの覇気はどうしたことか。
「それとも禁軍の兵は将軍もろとも辞職して私軍になったか」
「・・・主上、私はーー」
「お前たちの主(あるじ)はいつから靖共になった ! 靖共のために拓峰を攻めると言うなら、禁軍全てを反軍とみなすがよいか !! 」
迅雷はもちろん、周囲の兵もまた立ち尽くすしかない。そこにひどく静かな声が降る。
「ーー何をしている」
麒麟の双眸はひたと迅雷に向かっている。
「主上の御前にあって、なにゆえ許しもなく頭(こうべ)を上げるか」
迅雷の意地が砕けた。彼は慌てて膝をつく。迅雷にならうように、次々に兵士が膝を折ってその場に叩頭していく。
------這段陽子超.帥~~
這一段動畫配上音樂真是有魄力,子安的聲音也好棒啊 >///////<
「(略)ーーわしは道を貫いたつもりじゃった。だが、道とは他者の命を犠牲にするものではあるまい。
ならば、わしの貫いたものはなんだったのじゃろうな。・・・この歳になっても、まだこうして迷う」
「・・・はい」
「ときどきわしは、道を説くことよりも、田を耕すこと、武器を持って戦うことのほうがはるかに意義が
あるように思えることがある。偉そうに人を教えてもこのざまじゃ。ならば、秋に実りのある農民の
ほうがはるかに意義のあることをしておる」
「遠甫は民に種を播いてらっしゃるのではないのですか」
遠甫は陽子を見上げてくる。
「・・・なるほどな」
息を吐いて、遠甫は笑う。
「わしのように長生きしても、まだ迷う。陽子のような若造に諭される。人というものはその程度の
ものじゃ。お前さんが自分を蔑んだり、軽んじたりする必要はない」
「そうでしょうか・・・」
「その程度のものじゃと、知っておくことに意義があるのかもしれんな」
------這段話意義深遠啊,我喜歡遠甫~~^ ^
陽子:「皆、立ちなさい」
景麒:「主上・・・」
陽子:「景麒にも聞いてもらおう。
私は人に礼拝されたり、人の間に序列あることが好きではない。
相手の顔が見えないことが嫌だ。人から叩頭されることも、叩頭する人を見るのも不快だ」
景麒:「お待ちください」
陽子:「これ以後、礼典・祭典・及び諸々の定めある儀式・他国からの賓客に対する場合を除き、伏礼を廃し、跪礼・立礼のみとする」
景麒:「主上」
陽子:「もう決めた」
景麒:「侮られたと怒る者がおりましょう」
陽子:「他者に頭を下げさせて、それで己の地位を確認しなければ安心できない者のことなど、私は知らない。
それよりも、人に頭を下げるたび壊れていく者のほうが問題だと私は思う。
人はね景麒、真実相手に感謝し、心から尊敬の念を感じたときには、自然に頭が下がるものだ。
他者に対しては、礼をもって接する。そんなことは当たり前のことだし、するもしないも本人の品性の問題で、それ以上のことではないだろうと言っているんだ」
景麒:「それは・・・そうですが」
陽子:「私は、慶の民の誰もに王になってもらいたい。
地位でもって礼を強要し、他者を踏みにじることに慣れたものの末路は、昇紘(しょうこう)・呀峰(がほう)の例を見るまでもなく明らかだろう。そしてまた、踏みにじられることを受け入れた人々が辿る道も。
人は誰の奴隷でもない。そんなことの為に生まれるのじゃない。他者に虐げられても屈することない心。
災厄に襲われても挫けることのない心。
不正があれば正すことを恐れず、獣に媚びず。私は慶の民に、そんな不羈(ふき)の民になって欲しい。
己という領土を治める唯一無二の君主に。
そのためにまず、他者の前で毅然と頭を上げることから始めて欲しい。
諸官は私に、慶をどこに導くのかと聞いた。
これで答えになるだろうか。その証として、伏礼を廃す。これをもって、初勅とする!」
------除去(對雁主從的)怨念其實12國中最有魄力的就是這幕說好喜歡這段台詞~~
----
這一部的內心戲描寫細膩,直得一看
小野果然擅長寫人類內心複雜的糾葛啊,一口氣看下來很過癮
因為這一次的叛亂事件陽子奠定了統治的基礎,主角們也都成長了許多,可喜可賀XD
(順帶一提,這一部其實副標題叫做陽子的"後宮發展史"?(笑)(打飛))


