2009.09.26【ロッテ6─2オリックス】
何度も声を詰まらせたロッテ・西岡の目は心なしか潤んでいた。
マイクを手にお立ち台を降りると、右翼席のファンに向かって訴えかけた──。
「選手のプレーを見て、将来プロになりたいと夢見る子供たちも見に来ている。ああ
いう中でプレーしたいと思う少年はいない。子供たちの夢を壊さないでください。本当
にロッテを愛してくれているのなら、あしたから横断幕を下げてください」
異例の行動に球場全体は静まり返った。スタンドには涙を流すファンもいた。前日か
ら右翼席には低迷の責任を球団に求める横断幕が並んだ。この日も特定の球団幹部の名
を挙げ「死刑」などフロントを批判する横断幕が出た。「イライラして、そこに打ち込
んだろと思って振ったら、たまたまホームランになった」。球団新記録となる今季7本
目の先頭打者弾。4回にも2点二塁打を放った西岡は、打球に怒りを込めたと強調した
。
チームは5位以下が確定。今季はバレンタイン監督と球団の確執がファンにも飛び火
。騒動が頻発してきただけに、西岡も不満を募らせていた。「成績が悪いのは僕ら選手
にも責任がある。不平不満が出るのは分かるけど、日本一のファンと言われているんだ
し、どんな状況でも純粋に選手を応援してほしい」。ファンが大切な存在であるのは分
かっている。「でも選手間ではプレーしながら残念という言葉もあった。ただ誰も言え
ない状況やったから…」。批判を受けることを覚悟の上で声を上げた。
「今年はこんな成績で、こういうことを言える立場じゃない。勇気がいったけど、1
人の人間として間違っていると思って言わせてもらった」。ベンチ裏の通路でも、西岡
は先頭打者弾の質問を遮って続けた。「ファンは選手を信じているから応援してくれる
。僕らもファンを信じたい」。来季の巻き返しへファンの力は必要不可欠。球団、選手
、ファンが一体となる重要性は誰もが感じている。

觀看全文...


























































